
> この記事でわかること > > – フリースクールリンカーンで開催している独自授業「ROUTE LAB」の第3回の内容 > – 子どもたちが「ダラダラ」のメリット・デメリットを自分たちで考えた授業のようす > – 「ダラダラ」を頭ごなしに否定せず、自分のペースで生活を組み立てる力を育てるリンカーンのアプローチ
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お子さんが家でゴロゴロしているのを見て、「また何もしていない…」とため息をついたことはありませんか。
でも、その「ダラダラ」に、もしかしたら意味があるかもしれない。
今回は、フリースクールリンカーン(東京都江戸川区瑞江)で開催している独自プログラム「ROUTE LAB(ルートラボ)」の第3回のようすをお伝えします。テーマは、「ダラダラについて考えよう」。
正直、最初はスタッフも少し迷いました。「ダラダラ」をテーマにしていいものかと。でも、子どもたちの日常から生まれた素直な声がそのまま授業になった、今回はそんな回でした。
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ROUTE LABって、どんな授業?
ROUTE LAB(ルートラボ)は、フリースクールリンカーンが独自に設けているグループ探究の時間です。答えがひとつに決まっていないテーマを、みんなで話し合いながら考えます。
学習の時間とは少し違って、「自分はどう思うか」「なぜそう感じるのか」を言葉にすることを大切にしています。正解を出す必要はありません。自分なりの考えを持ち、それを誰かと共有する。その経験を積み重ねることが目的です。
第3回のテーマが「ダラダラ」になったのも、子どもたちの声がきっかけでした。ROUTE LABでは毎回、「怒られる内容」や「自分ではよくないとわかっているけど、なかなかやめられないこと」を題材にしようと、子どもたちにテーマを出し合ってもらっています。その中で、「家でダラダラしていると注意される」という声がいちばん多く集まったのです。
そのとき、スタッフとして率直に思ったのは「あ、これは今の子たちにとってリアルなテーマなんだ」ということ。「ダラダラはよくない」と頭ではわかりつつ、でもやめられない。そういうモヤモヤを、子どもたちがちゃんと持っているんですよね。だったら、一緒に考えてみようと。

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まず「ダラダラのデメリット」を考えてもらった
授業の最初に、「ダラダラすることの悪い点って何だろう?」と子どもたちに聞いてみました。
出てきた意見はこちら。
- 時間の無駄になる
- 健康に悪影響が出ることがある
- 友達がいなくなるかもしれない
保護者の方が日頃感じていることと重なる部分もあるんじゃないでしょうか。子どもたち自身も「ダラダラはよくないことかもしれない」とちゃんと感じているんですよね。
そこで次に、「じゃあ、ダラダラすることのいい点はあるかな?」と聞いてみました。これが大事なステップです。
出てきた意見はこちら。
- リラックスできる
- 疲労が回復する
これ、実はとても大切な視点です。脳や体が休まることで、次への力が戻ってくる。「ダラダラ=サボり」ではなく、「ダラダラ=充電」という側面があるのです。
子どもたちが自分の言葉でそこに気づけたのは、とてもよかったと思っています。
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「自分はどんな割合で過ごしたい?」それぞれの答えが出てきた
いい点・悪い点を整理したところで、最後に一人ひとりに考えてもらいました。
「あなた自身は、ダラダラとしっかり、どんな割合で生活していきたいですか?」
これ、答えは押しつけません。正解もありません。自分がどうしたいかを、自分で考えてもらいました。
結果として、いちばん多かったのは——
「ダラダラ6:しっかり4」
ダラダラの方が多めでいい、という子が多かったのが正直なところです(笑)。
そして中には、こんな答えを出した子もいました。
「ダラダラ9.9:しっかり0.1」
スタッフ一同、思わず笑ってしまいました。でも同時に、「その正直さ、すごくいいな」とも思いました。
その子に「なんでその割合にしたの?」と聞いてみると、少し間を置いてから、こう答えてくれました。
「とても疲れているから」
その言葉が、静かに胸に刺さりました。笑いの中にあった一言だったけれど、この子は今、本当に疲れているんだ、と。頭ごなしに「ダメ」と言うのではなく、「なんでそう思ったの?」と聞く場があってよかった、と改めて感じた場面でした。
この授業で大切にしたのは、「ダラダラはいけない」という結論に誘導することではありませんでした。自分の生活を自分で考える。そのプロセスを、一緒に歩むことです。

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まとめ
今回の「ダラダラについて考えよう」という授業、いかがでしたか?
「ダラダラ」を一方的に悪者にするのではなく、いい点も悪い点も自分たちで洗い出して、「自分はどうしたいか」を自分で考えていく。そのプロセス自体が、子どもたちにとって大切な経験になったと思っています。
保護者の方から見ると、「ダラダラさせていていいの?」と不安になる気持ちはよくわかります。でもその一方で、子どもたちはちゃんと「ダラダラのデメリット」も自分の言葉で語れていました。頭ではわかっているんです、きっと。そしてあの「とても疲れているから」という一言のように、今の自分の状態を自分なりに感じ取っている子も、ちゃんといる。
リンカーンでは、こうした対話の時間を大切にしています。学習だけでなく、「自分のことを自分で考える」経験が積み重なると、お子さんが次の一歩を踏み出すときの土台になっていく、と信じているからです。
「うちの子、今どんなふうに過ごしているんだろう」と気になった方は、まずはお聞かせください。一緒に考えていきましょう。
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