この記事でわかること
- 小学校高学年で「学校がしんどい」と感じるとき、低学年とは何が違うのか
- 高学年のお子さんへの親の関わり方で意識したいこと
- 「次の一歩」を焦らず見つけるためのヒント
「うちの子、もう5年生なのに、このままどうなってしまうんだろう…」
そんな不安を抱えながら、毎朝お子さんの様子をうかがっている保護者の方、本当に多いと思います。
まず、知っておいていただきたいのは、あなたのお子さんだけが特別な状況にあるわけではない、ということです。文部科学省の調査によると、2023年度の小中学校における不登校の児童生徒数は過去最多の34万6,482人にのぼっており、増加は11年連続となっています。お子さんが「学校がちょっとしんどい」と感じることは、今の時代、決して珍しいことではありません。
そして、小学校の高学年には、低学年とは異なる「しんどさ」があります。その違いを知るだけで、お子さんへの関わり方が少し変わるかもしれません。
高学年の「しんどさ」は、低学年とどう違う?
低学年のころは、「お母さん・お父さんと離れるのがつらい」「学校という場所そのものが怖い」という気持ちが中心になりやすいです。体の症状(おなかが痛い、頭が痛いなど)として表れることも多く、そばにいてあげることが大きな助けになります。
一方、小学校高学年になると、状況がより複雑になっていきます。主な変化として、以下のようなことが挙げられます。
① 自意識が高まり、「自分」と「周り」を比べるようになる
小学校高学年は思春期の入り口。自分を客観的に見る力が育つ一方で、「みんなは普通に行けているのに、自分だけ行けない」と感じやすくなります。この「比べてしまう気持ち」が、心の重さをさらに増してしまうことがあります。
② 学習のつまずきが積み重なりやすい
高学年になると学習内容が急に難しくなります。分数・割合・漢字の書き取り……。「わからないままにしてきたことが気になる」というお子さんも少なくありません。勉強の遅れへの不安が、新たな負荷になることもあります。
③ 人間関係が複雑になる
友人関係やグループの空気感が、低学年とは比べものにならないほど入り組んできます。クラスの人間関係で傷ついた経験が、登校へのハードルになっているケースも多く見られます。
④ 中学進学への漠然とした不安
「中学に上がったらどうなるんだろう」という不安が、頭のどこかにある高学年のお子さんは少なくありません。まだ具体的に言葉にできなくても、その不安が体や行動に出てくることがあります。
こうした変化は、お子さんに何か問題があるのではなく、発達の段階として自然に訪れるものでもあります。ただ、その波をひとりで受け止めるのはとても大変なことです。
高学年のお子さんへの親の関わり方、3つのポイント
「何かしてあげなければ」と思いながら、どう接すればいいかわからない……。そのもどかしさ、よくわかります。高学年のお子さんと向き合うときに意識してみてほしいことを、3つにまとめました。
① 「どうして行けないの」よりも「最近どう?」から始める
理由を問いただすような会話は、お子さんに「うまく答えなければ」というプレッシャーを与えてしまいます。答えを求めない、軽い問いかけや雑談のほうが、お子さんの本音が少しずつ出てきやすくなります。アニメ・ゲーム・好きな食べ物など、「学校」と関係ない話を一緒にする時間を大切にしてみてください。
② 「意見を言えた」経験を積み重ねる
この時期のお子さんは、大人から精神的に少しずつ自立し始める時期でもあります。「どっちがいい?」「今日は何が食べたい?」といった小さな場面でも、お子さんが自分の意見を言えて、それが受け入れられる経験を増やしていくことが、自己肯定感の積み重ねになっていきます。
③ 「一緒に決める」姿勢を持つ
「どこかに行かせなければ」「何かやらせなければ」と焦る気持ちはよくわかります。ただ、高学年のお子さんは「押し付けられた」と感じると、さらに心を閉じてしまうことがあります。次のステップは、お子さんと一緒に決めていくことが大切です。「どんなところなら行ってみてもいいと思う?」と、一緒に選択肢を探す姿勢を持ってみてください。
実際の現場では、こんな姿が見られます
リンカーンのスタッフが高学年のお子さんと関わる中で感じているのは、「最初の一歩を踏み出すまでの時間は、本当に子どもによって違う」ということです。
初日から同年代の子とすぐに打ち解けて、あっという間に馴染んでしまう子もいます。一方で、しばらくは自分のペースでそっと様子を見ていて、なかなか自分の殻から出てこられない子もいます。どちらも、その子なりの自然な反応です。
特に高学年になると、「どう見られているかな」「変に思われないかな」という意識が強くなっていることが多いので、「すぐに馴染まなくてもいい」「ここにいていい」という安心感を積み重ねることを大切にしています。
📸 写真: フリースクールの室内で、子どもたちが思い思いに過ごしている自然なシーン。スタッフが近くにいて安心感がある雰囲気
「次の一歩」は、無理に急がなくていい
「学校に行けるようになること」だけが次の一歩ではありません。
ある子は、「週に1回、家の外に出られた」ことが次の一歩になります。また別の子は、「好きなことを一緒にできる大人と出会えた」ことがきっかけになります。学習を再開する気持ちが出てくるタイミングも、その子によって全然違います。
大切なのは、「このペースで動ける自分でも大丈夫だ」という安心感を、お子さんが感じられること。その安心感があってはじめて、お子さんは自分から動き出せます。
保護者の方も、「もっと早く動けばよかった」「私の関わり方が悪かったのかも」と自分を責めているケースをよく耳にします。でも、今こうして情報を探しているそのこと自体が、すでにお子さんへの大切な関わりの一つです。
まとめ
小学校高学年のお子さんが「学校がちょっとしんどい」と感じるとき、その背景には自意識の高まり・学習の壁・人間関係の複雑さ・中学への不安など、複数のことが絡み合っていることが多いです。低学年とは異なるしんどさを理解した上で、「一緒に決める」「意見を受け止める」という関わりが、お子さんの心に安心感をもたらします。そして次の一歩は、その安心感の上にゆっくりと生まれてきます。
リンカーンでは、高学年のお子さんが「学校とは少し違う場所で、安心できる大人と過ごす経験」を積めるよう、一人ひとりのペースに合わせたサポートをしています。 勉強をしっかり見てほしいお子さんにも、まずはゆっくりしたいお子さんにも、その子の今に合った過ごし方を、一緒に決めていきます。「どんなところかだけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。まずはお聞かせください。
📍 フリースクールリンカーン|瑞江校(江戸川区)・亀戸校(江東区)
高学年の「しんどさ」は、低学年とどう違う?
📸 写真: 小学生くらいの子どもが一人、窓の外をぼんやり眺めているような横顔。感情が伝わる、やさしいトーン
低学年のころは、「お母さん・お父さんと離れるのがつらい」「学校という場所そのものが怖い」という気持ちが中心になりやすいです。体の症状(おなかが痛い、頭が痛いなど)として表れることも多く、そばにいてあげることが大きな助けになります。
一方、小学校高学年になると、状況がより複雑になっていきます。主な変化として、以下のようなことが挙げられます。
① 自意識が高まり、「自分」と「周り」を比べるようになる
小学校高学年は思春期の入り口。自分を客観的に見る力が育つ一方で、「みんなは普通に行けているのに、自分だけ行けない」と感じやすくなります。この「比べてしまう気持ち」が、心の重さをさらに増してしまうことがあります。
② 学習のつまずきが積み重なりやすい
高学年になると学習内容が急に難しくなります。分数・割合・漢字の書き取り……。「わからないままにしてきたことが気になる」というお子さんも少なくありません。勉強の遅れへの不安が、新たな負荷になることもあります。
③ 人間関係が複雑になる
友人関係やグループの空気感が、低学年とは比べものにならないほど入り組んできます。クラスの人間関係で傷ついた経験が、登校へのハードルになっているケースも多く見られます。
④ 中学進学への漠然とした不安
「中学に上がったらどうなるんだろう」という不安が、頭のどこかにある高学年のお子さんは少なくありません。まだ具体的に言葉にできなくても、その不安が体や行動に出てくることがあります。
こうした変化は、お子さんに何か問題があるのではなく、発達の段階として自然に訪れるものでもあります。ただ、その波をひとりで受け止めるのはとても大変なことです。
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高学年のお子さんへの親の関わり方、3つのポイント
📸 写真: 親子が並んでソファに腰掛けて、同じ方向を向いている穏やかなシーン。対話しているような雰囲気
「何かしてあげなければ」と思いながら、どう接すればいいかわからない……。そのもどかしさ、よくわかります。高学年のお子さんと向き合うときに意識してみてほしいことを、3つにまとめました。
① 「どうして行けないの」よりも「最近どう?」から始める
理由を問いただすような会話は、お子さんに「うまく答えなければ」というプレッシャーを与えてしまいます。答えを求めない、軽い問いかけや雑談のほうが、お子さんの本音が少しずつ出てきやすくなります。アニメ・ゲーム・好きな食べ物など、「学校」と関係ない話を一緒にする時間を大切にしてみてください。
② 「意見を言えた」経験を積み重ねる
この時期のお子さんは、大人から精神的に少しずつ自立し始める時期でもあります。「どっちがいい?」「今日は何が食べたい?」といった小さな場面でも、お子さんが自分の意見を言えて、それが受け入れられる経験を増やしていくことが、自己肯定感の積み重ねになっていきます。
③ 「一緒に決める」姿勢を持つ
「どこかに行かせなければ」「何かやらせなければ」と焦る気持ちはよくわかります。ただ、高学年のお子さんは「押し付けられた」と感じると、さらに心を閉じてしまうことがあります。次のステップは、お子さんと一緒に決めていくことが大切です。「どんなところなら行ってみてもいいと思う?」と、一緒に選択肢を探す姿勢を持ってみてください。
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実際の現場では、こんな姿が見られます
リンカーンのスタッフが高学年のお子さんと関わる中で感じているのは、「最初の一歩を踏み出すまでの時間は、本当に子どもによって違う」ということです。
初日から同年代の子とすぐに打ち解けて、あっという間に馴染んでしまう子もいます。一方で、しばらくは自分のペースでそっと様子を見ていて、なかなか自分の殻から出てこられない子もいます。どちらも、その子なりの自然な反応です。
特に高学年になると、「どう見られているかな」「変に思われないかな」という意識が強くなっていることが多いので、「すぐに馴染まなくてもいい」「ここにいていい」という安心感を積み重ねることを大切にしています。
📸 写真: フリースクールの室内で、子どもたちが思い思いに過ごしている自然なシーン。スタッフが近くにいて安心感がある雰囲気
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「次の一歩」は、無理に急がなくていい
「学校に行けるようになること」だけが次の一歩ではありません。
ある子は、「週に1回、家の外に出られた」ことが次の一歩になります。また別の子は、「好きなことを一緒にできる大人と出会えた」ことがきっかけになります。学習を再開する気持ちが出てくるタイミングも、その子によって全然違います。
大切なのは、「このペースで動ける自分でも大丈夫だ」という安心感を、お子さんが感じられること。その安心感があってはじめて、お子さんは自分から動き出せます。
保護者の方も、「もっと早く動けばよかった」「私の関わり方が悪かったのかも」と自分を責めているケースをよく耳にします。でも、今こうして情報を探しているそのこと自体が、すでにお子さんへの大切な関わりの一つです。
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まとめ
小学校高学年のお子さんが「学校がちょっとしんどい」と感じるとき、その背景には自意識の高まり・学習の壁・人間関係の複雑さ・中学への不安など、複数のことが絡み合っていることが多いです。低学年とは異なるしんどさを理解した上で、「一緒に決める」「意見を受け止める」という関わりが、お子さんの心に安心感をもたらします。そして次の一歩は、その安心感の上にゆっくりと生まれてきます。
リンカーンでは、高学年のお子さんが「学校とは少し違う場所で、安心できる大人と過ごす経験」を積めるよう、一人ひとりのペースに合わせたサポートをしています。 勉強をしっかり見てほしいお子さんにも、まずはゆっくりしたいお子さんにも、その子の今に合った過ごし方を、一緒に決めていきます。「どんなところかだけ聞いてみたい」という段階でも大丈夫です。まずはお聞かせください。
📍 フリースクールリンカーン|瑞江校(江戸川区)・亀戸校(江東区)