仕事を辞めるべき? 続けるべき? 子どもが学校に行けなくなったとき、働く保護者が考えたいこと【江戸川区・江東区】

スクーリングで生徒同士が交流している様子

この記事でわかること

  • 子どもが学校に行けなくなったとき、保護者の仕事にどんな影響が出やすいか
  • 「辞める」「続ける」それぞれのリアルな視点と、判断するときに大切にしたいこと
  • 日中の居場所をどう確保するか、仕事を続けながら使える選択肢
サムネイル。朝の光が差し込むリビングで、お茶を持ちながら窓の外をぼんやり見ている保護者の後ろ姿。温かみのある、落ち着いた雰囲気の写真

「子どもが学校に行けなくなってから、毎朝仕事に行くのが後ろめたくて…」

そんな気持ちを抱えながら、今日もお仕事に向かっている保護者の方が、きっとたくさんいると思います。

あるいは、すでに仕事を辞めることを決断した方や、辞めるべきか悩み続けている方もいるかもしれません。

どちらも、間違いではありません。どちらも、お子さんのことを一生懸命考えているからこそ、の悩みです。

この記事では、「仕事を続けるか辞めるか」という問いを前に、少しでも気持ちが整理できるよう、一緒に考えてみたいと思います。

「仕事を辞めた・辞めざるをえなかった」保護者は、実はとても多い

まず、あなただけが悩んでいるわけではない、ということをお伝えしたいと思います。

学校がちょっとしんどいお子さんを持つ保護者の中には、休職や退職を経験した方が少なくありません。「仕事に何らかの影響が出た」と感じている保護者は非常に多く、特に母親が退職を選ぶケースは、決して珍しいことではないのが現実です。

なぜこれほど多くの保護者が仕事を手放すことになるのか。その背景には、大きく2つの理由があります。

ひとつは、「お子さんをひとりで家に置いておくことへの不安」。学校に行けなくなった直後は、お子さんの気持ちも揺れていることが多く、日中に大人がいない状態が心配になるのは当然のことです。

もうひとつは、「職場への申し訳なさや、自分自身のメンタルの限界」。突発的な欠勤や早退が重なると、職場での立場が苦しくなり、精神的に追い詰められていくケースも少なくありません。

「辞めたくて辞めたわけじゃない」という方も多いのが現実です。

また、リンカーンの現場では、こんなケースにも出会ったことがあります。介護休業のような制度を活用しようとしても、「日数が全然足りなくて、どうすれば……」と途方に暮れてしまった保護者の方です。制度としては存在しているけれど、実際には追いつかない——そういう現実が、働きながら支えることの難しさをあらわしていると感じています。

仕事のデスクに座りながら、スマホを見て少し心配そうな表情をしている保護者。職場にいながら子どものことを気にしている雰囲気

「辞める」「続ける」、どちらがいい? 正解はない、でも考えておきたいこと

「仕事を辞めてそばにいてあげれば、お子さんが安心するのでは?」と思われる方もいます。確かに、保護者がそばにいることで、お子さんが落ち着く場合もあります。

一方で、保護者がずっと家にいることで、かえってお互いにプレッシャーになってしまうケースもあります。「お母さん(お父さん)が仕事を辞めてしまった」という事実が、お子さんにとって「自分のせいだ」という気持ちにつながることもあるからです。

リンカーンの現場では、仕事を辞めてずっとそばにいる選択をした保護者から、「正直しんどい」「子どもの勉強をずっと見なければいけないのがつらい」という声を聞くことがあります。頑張りたい気持ちは十分あるのに、毎日それを一人で続けていくことの消耗は、想像以上に大きいのです。

仕事を続けることを選んだ場合も、後ろめたさを感じながら毎日会社へ向かう消耗は、保護者自身の心を少しずつ削っていきます。

「どちらが正解か」は、家庭ごとに違います。

大切なのは、「何かを選んだことへの罪悪感」ではなく、「今の状況でできることを、一つひとつ考えていくこと」 ではないかと思います。

判断の材料として、以下のような視点を持っておくのも一つの方法です:

  • 経済的な余裕はどのくらいあるか(辞めた場合、生活への影響はどの程度か)
  • 職場で相談できる環境があるか(時短・在宅勤務など、柔軟な働き方ができる可能性はあるか)
  • お子さんの日中の状態はどうか(ひとりで過ごすことができそうか、気持ちが不安定な状態が続いているか)
  • 保護者自身のメンタルの状態はどうか(限界を超えていないか)

「今の仕事を辞めなくてもいい選択肢があるかもしれない」ということも、知っておいてほしいと思います。

日中の「居場所」があると、選択肢が広がる

仕事を続けるかどうかを考えるとき、大きなカギを握るのが「日中、お子さんがどこで、どんなふうに過ごせるか」です。

学校に行けていない間、お子さんが家でひとりでいる時間が長くなると、保護者としてはどうしても心配が増します。「ご飯はちゃんと食べているか」「気持ちが落ち込んでいないか」「ずっとゲームやスマホだけにならないか」——そんな思いが積み重なっていく。

フリースクールや適応指導教室(教育支援センター)など、日中に通える場所があることで、「ひとりにしない」という安心感が生まれます。そして、保護者が仕事を続けるための、現実的な選択肢も広がっていきます。

リンカーンの現場でも、「子どもがリンカーンに行っている時間に在宅で仕事ができるようになった」という保護者の方の話を直接聞いています。「お子さんが安心できる場所にいる」という事実が、保護者にとって心のゆとりにつながっているのだと感じています。

ただ、施設によって時間帯・雰囲気・対応できる内容はさまざまです。「居場所があればなんでもいい」ではなく、そのお子さんに合った場所を見つけることが、長く安心して利用できるかどうかに直結します。

フリースクールの室内で、スタッフと子どもがテーブルに向かって穏やかに話しているシーン。明るく、安心感のある雰囲気

まとめ:まず、保護者自身が「安心できる状態」でいること

子どもが学校に行けなくなったとき、保護者は本当に多くのことを同時に抱え込みます。仕事のこと、家計のこと、お子さんのこと、家族のこと——それを誰にも相談できずに、一人で抱え込んでいる方もたくさんいます。

「仕事を辞めるか続けるか」に正解はありません。でも、どちらを選んでも、保護者自身が心のゆとりを保てることが、結局はお子さんのためにもなります。

まず、自分の状況を誰かに話すことから始めてみてください。

フリースクールリンカーンは、江戸川区瑞江・江東区亀戸で、学校がちょっとしんどい小・中学生の日中の居場所と学習サポートを提供しています。「仕事を続けながら、子どもの日中の過ごし方をどうするか」について悩んでいる保護者の方から、よくご連絡をいただきます。お子さんのこと、保護者自身のこと、今どういう状況なのかを、まずはお聞かせください。一緒に考えます。

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