この記事でわかること
- 夏休み明けの2学期は、学校がちょっとしんどい子にとって特にしんどくなりやすい時期であること
- 「行けるかどうか」を考える前に、まず親子の安心感を整えることが大切なこと
- 9月に向けて、今日からできる「一つだけ」の備え方

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夏休みも終わりに近づいてくると、なんとなく気持ちが重くなる保護者の方も多いのではないでしょうか。
「2学期、うちの子はどうなるだろう」 「行けるかな。行けなかったらどうしよう」 「このまま夏休みが続けばいいのに、という顔をしている」
そんな思いを抱えながら、お子さんの様子を見守っている方に向けて、今日は少しだけ一緒に考えてみたいことがあります。
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「9月1日問題」が示すこと——2学期は子どもの心にとって負担の大きい時期
「9月1日問題」という言葉をご存じでしょうか。内閣府が2015年(平成27年)に公表した自殺対策白書において、18歳以下の子どもの自殺が、過去約40年間の日別データで夏休み明けの9月1日前後に多くなる傾向があることが示されました。この調査をきっかけに、この言葉は広く知られるようになりました。
これはとても重い話ですが、裏を返せば、夏休み明けというのは多くの子どもが「次の現実」を前に、強いプレッシャーを感じやすいタイミングだということです。学校がちょっとしんどい子にとっては、なおさらです。
また、文部科学省の令和5年度(2023年度)調査では、小・中学校における不登校の子どもたちの数が約34万6千人と、過去最多を更新しています。「うちの子だけじゃないか」と感じている保護者の方がいれば、本当に、同じ状況のご家庭は全国にたくさんあります。
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夏休み明けに「行けなくなった」という声は、毎年届く

リンカーンの現場でも、毎年この時期に感じることがあります。夏休みが明けてから「学校に行けなくなってしまって」というお問い合わせが増えるのです。昨日まで夏休みを過ごしていたお子さんが、2学期の始業を前に急に気持ちが動かなくなる。それはけして珍しいことではありません。
保護者の方から「夏は比較的穏やかだったのに、急に変わってしまった」と聞くこともよくあります。でも、それはお子さんの心がそれだけ正直に反応しているということでもあります。「怠けている」のではなく、「それだけ今の自分には重い」と、体で表しているのです。
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「行けるかどうか」は、今考えなくていい
9月が近づくと、つい「行けるかどうか」「何日から登校させるか」を考えてしまいます。それは当然のことです。でも、その問いを今すぐ解こうとすると、焦りや不安がどんどん大きくなって、かえってお子さんとの関係がぎこちなくなってしまうことがあります。
お子さんも、わかっているんです。2学期が来ることを。でもそれを言葉にできなくて、体調に出たり、急に機嫌が悪くなったり、ぼーっとしていたり。
そんなとき、保護者として一番できることは——「行けるかどうかより、今この子の隣にいること」です。
答えを出すより、隣にいる。それだけで、お子さんの安心感はずいぶん変わります。
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今日から「一つだけ」始められること

「なにかしてあげたい」と思っている保護者の方に向けて、今日から始められることを一つだけお伝えします。
「今日、どうだった?」より「今日、何が楽しかった?」
夏休みの間、学校という話題をいったん脇に置いて、お子さんの「今日」だけに目を向けてみてください。
- 好きなゲームの話を聞く
- 一緒に何か食べる
- 「最近どう?」ではなく「今日のごはん、何がよかった?」と聞いてみる
小さなことに見えますが、これが「この家は安全だ」「ここにいていい」という感覚をお子さんの中に積み重ねていきます。2学期に向けた一番の準備は、実は今この夏休みの毎日の中にあります。
「次の一歩」はその安心感の上にしか生まれません。急いで9月に合わせにいくより、今を丁寧に過ごすことが、結果として9月への一番の備えになります。
「学校に行くかどうか」は、それからでいい。まずは今のお子さんのペースを、一緒に大切にしてみてください。
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まとめ
2学期の始まりは、学校がちょっとしんどい子にとって、特に気持ちの揺れやすいタイミングです。でも、「行けるかどうか」を今すぐ決めなくても大丈夫。まず大切なのは、お子さんが「ここは安心できる」と思える場所と時間を、夏の間にしっかり感じておくことです。
リンカーンでは、2学期を前にして「うちの子、どうすればいいんだろう」と感じている保護者の方からのお問い合わせを、いつでもお受けしています。 江戸川区瑞江・江東区亀戸の2校舎で、小学1年生〜中学3年生を対象に、お子さんに合わせた関わり方で毎日を一緒に考えています。「まだ通うかどうか決めていない」「話だけ聞いてほしい」そんな段階でも構いません。まずはお聞かせください。