
この記事でわかること
- 2学期が始まっても動けないお子さんが「特別ではない」理由
- 焦りたくない、でも何もしないのも不安——その板挟みから抜け出すヒント
- 「小さな一歩」を一緒に見つけるための、今日からできる3つの考え方
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2学期が始まって、少し時間が経ちました。
SNSを開けば「うちの子、久しぶりに登校できました」という声が流れてくる。近所の子が元気よく出かけていくのを窓越しに見る。そのたびに「うちの子は……」と、胸がちくりと痛む——。
そんな気持ちになっていませんか。
まず、はじめにお伝えしたいことがあります。
動けていないのは、お子さんだけではありません。
文部科学省の調査によると、2023年度の小・中学校における不登校の児童生徒数は約34万6千人と過去最多を記録しており、増加傾向が続いています。また、夏休み明けの時期は1年の中でも学校へのしんどさが表面化しやすいとして「9月1日問題」とも呼ばれ、この時期に相談が集中しやすいことが知られています。
つまり、今まさに同じ状況で悩んでいる保護者の方が、全国にたくさんいるということ。あなたのお子さんも、あなた自身も、決して一人ではないのです。
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「みんなが動いているのに、うちだけ」という感覚の正体

2学期が始まると、周りが一斉に「動き出す」感じがします。だからこそ、まだ動けていないお子さんを見て、親御さんの焦りはいっそう大きくなります。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
お子さんが学校をしんどいと感じるようになったのは、多くの場合、少しずつ積み上がってきた疲れや違和感が理由です。それは夏休みの数十日間で、すっかりリセットできるものではありません。むしろ、「また始まる」というプレッシャーが、夏休み中から静かにのしかかっていた可能性もあります。
「動けない」のは、意地を張っているからでも、怠けているからでも、ありません。
今のお子さんに必要なのは「もっとがんばれ」という後押しではなく、「そのままでいい」と感じられる場所と時間かもしれません。
今の環境がお子さんに合わなかっただけ。それはお子さんに問題があるのではなく、今の環境とお子さんのペースが、たまたまうまくかみ合っていないだけです。
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板挟みの中でも、できる「小さな一歩」はある
「無理させたくない。でも、このままでいいのか不安。」
この二つの気持ちの間で揺れている保護者の方は、本当に多いと思います。どちらの気持ちも、お子さんのことを大切に思っているからこそ生まれるものです。
そんなときに意識してみてほしいのが、「次の一歩」は学校じゃなくてもいい、ということです。
たとえば、こんな小さな一歩があります。
①「今日、何が食べたい?」と聞いてみるお子さんが自分の気持ちを言葉にできる小さな練習。正解はなく、何を答えてもOKという安心感が積み重なります。
②一日の中に「楽しいこと」を一つ入れるゲームでも、好きな動画でも。「何もできない一日」より「一つだけ楽しめた一日」の方が、心にとっての栄養になります。
③「今どんな気持ち?」をそっと聞いてみる答えを急かさず、ただ聞く。「わからない」でもOK。聞いてもらえたこと自体が、お子さんにとっての安心になります。
これらは、学校に行くかどうかとは関係なく、今日からできることです。大きな変化を目指すのではなく、その子のペースで、安心できる時間を少しずつ増やしていくこと。それが、いちばん遠回りに見えて、実は確かな道につながっています。
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「家だけ」「学校だけ」じゃなくて、もう一つの場所

一日中家にいると、どうしても閉塞感が生まれます。かといって、今すぐ学校へというのも難しい。そんなとき、「家でも学校でもない第三の場所」が選択肢になることがあります。
フリースクールは、そういった場所のひとつです。
リンカーンに関わる中で感じているのは、「相談先がわからなくて困っている」という保護者の方が、思いのほか多いということです。学校への行き渋りが始まっても、どこに連絡すればいいのか、何から始めればいいのかわからないまま、一人で抱えている方が少なくありません。フリースクールは「通わせる場所」である前に、まず「話せる場所」としても機能できます。
大切なのは「ここにさえ来れば大丈夫」という場所ではなく、学校や家庭、その他のサポートと一緒に使える選択肢であること。お子さんの生活の中に、いくつかの安心できる居場所がある方が、心のバランスは保ちやすくなります。
また、「学習の遅れが心配」という声もよく聞きます。でも、今のお子さんに勉強を強制することが逆効果になることも少なくありません。10分だけやってみる、学年を少し戻って取り組む——そんなやり方を、お子さんと一緒に決めながら進めていける環境が、学習への意欲を少しずつ取り戻す近道になることもあります。
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まとめ
2学期が始まっても動けないお子さんを見て、焦るのは当然のことです。でも、「周りと比べて遅れている」のではなく、「今はその子のペースで休んでいる時間」と捉えることが、親御さん自身の心を守ることにもつながります。
小さな一歩は、学校への登校だけではありません。今日の食事、今日の会話、今日の笑顔——その積み重ねが、お子さんの「次の一歩」への土台になっていきます。焦らず、一緒に考えていきましょう。
フリースクールリンカーンでは、東京都江戸川区(瑞江校)・江東区(亀戸校)で、学校がちょっとしんどい小学1年生〜中学3年生のお子さんをお受けしています。居場所としての安心感と、お子さんに合わせた学習サポートの両方を、定額制で提供しています。「うちの子に合うかな?」「まず話を聞いてほしい」——そんな段階でも大丈夫です。まずはお聞かせください。