
この記事でわかること
- フリースクールは「学校の代わり」ではなく、学校や他の支援と「一緒に使う」場所という考え方
- 学校・適応指導教室・放課後等デイサービスとフリースクールを組み合わせたイメージ
- 「後ろめたさ」を感じる必要がない理由と、リンカーンが大切にしている「ハブ」としての立ち位置
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「うちの子だけ、なんか違う」と感じていませんか?
お子さんが学校にちょっとしんどくなってきたとき、保護者のみなさんは本当にたくさんのことを考えますよね。
「他の子はふつうに学校に行っているのに」「フリースクールに通わせることで、この子の将来に何か影響があるんじゃないか」「まわりになんて説明すればいいんだろう」——そんな思いが、頭の中をぐるぐると回ることはないでしょうか。
まず、はっきりお伝えしたいことがあります。
フリースクールに通うことは、「学校から逃げること」でも「おかしなこと」でもありません。文部科学省が公表している「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2023年度の小・中学校における不登校の児童生徒数は約34万6千人にのぼり、過去最多となっています。それだけ多くのお子さんとご家庭が、今まさに同じような場面に向き合っているということです。
そして、フリースクールはひとつの選択肢に過ぎません。学校と、フリースクールと、他の支援機関を、その子のペースで組み合わせていく——そういう使い方が、実はとても自然で、お子さんにとっても無理のない形なのです。
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「どこか一つに絞る」必要はない——複数の場所を組み合わせた例

たとえば、こんな使い方をされているご家庭があります(実際のお子さんを特定しない形でご紹介します)。
ケース①:週2回のフリースクール+学校に週1回だけ顔を出すはじめは学校に全く行けなかったお子さんが、まずフリースクールで「外に出る」ことに慣れていきました。その子のペースで少しずつ安心感が育ち、ある日「学校に給食だけ行ってみようかな」という言葉が出てきた。フリースクールはそのまま続けながら、週に1回だけ顔を出すことになった——というような流れです。
ケース②:適応指導教室(教育支援センター)とフリースクールを曜日で分ける教育支援センター(自治体が運営する適応指導教室)は、学校との連携がスムーズで出席扱いにもなりやすい場所です。一方でフリースクールは、より個人のペースを大切にしながら学習サポートも受けられる。この二つを曜日によって組み合わせることで、「安心の場」が複数できた、というご家庭もあります。
ケース③:放課後等デイサービス+フリースクールの掛け持ち特性のあるお子さんで、放課後等デイサービスにはすでに通っていた。ただ、そこでは学習面のフォローがあまりなかったため、学習支援も行っているフリースクールを追加で利用し始めた——というケースも珍しくありません。
どのケースにも共通しているのは、「この場所だけで全部解決しよう」と思っていないということです。お子さんの生活にはたくさんの「場所」があって、それぞれの強みを少しずつ借りながら、その子に合った環境をつくっていく。それが、うまくいく組み合わせの基本だと思っています。
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現場で感じること——「外とつながれている」それだけで、十分な前進
リンカーンのスタッフが、さまざまなご家庭に関わってきた中でしみじみ感じることがあります。
はじめは「フリースクールと学校の両方に関わらせていいのか」「あちこちに連れて行くのは負担じゃないか」と迷っていた保護者の方が、気持ちが切り替わる瞬間——それは、「家で一人でゲームをしているよりも、どこかで外とのつながりを持てている」ということを実感できたときだ、と感じています。
何か大きな変化が起きたわけじゃない。劇的に学校に行けるようになったわけでもない。でも、外の誰かとかかわれている。その事実が、保護者の方にとっての「ああ、これでよかったんだ」という安心に変わっていく。
複数の場所を使うことは、「どっちつかず」ではありません。その子が今いる場所から、無理なくつながれる糸を増やしていくことです。
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「学校に戻ること」だけがゴールじゃない——制度も、それを後押ししています

「フリースクールに通っている間、学校の出席はどうなるの?」と心配される保護者の方も多いですよね。
ここで一つ、安心していただける情報をお伝えします。
文部科学省が令和元年10月25日付で発出した通知「不登校児童生徒への支援の在り方について」では、一定の要件を満たす場合に、在籍校の校長先生がフリースクールへの通所を「学校の出席扱い」とすることができると定められています。つまり、制度のうえでも、フリースクールは「学校と並走できる場所」として位置づけられています。
さらに、この通知の中で文部科学省は、不登校への支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、お子さんの社会的自立をサポートする視点が大切だという考えを明示しています。
「次の一歩」は、必ずしも学校に戻ることではない。今いる場所で安心して過ごすこと、少しずつその子のペースで動き出すこと——その積み重ねが、その子の将来につながっていく。国の制度もまた、そういった多様な道のりを認める方向に動いています。
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まとめ——後ろめたさは、もう必要ない
「うちの子だけ違う場所に通っている」という感覚は、保護者として自然に湧いてくる気持ちです。でも、選択肢を広げることは、その子の可能性を広げることでもあります。
学校、フリースクール、適応指導教室、放課後等デイ——それぞれに役割があって、どれが「正解」というわけではありません。その子に合う組み合わせを、一緒に決めていけばいい。それだけのことです。
リンカーンでは、「ここだけに通ってほしい」とは思っていません。 学校や他の支援機関と一緒に使っていただくことも、もちろん大歓迎です。居場所としての安心感を持ちながら、学習面もちゃんと見ていける場所として、その子の選択肢の一つになれたらと思っています。江戸川区瑞江・江東区亀戸の2校舎で、まずはお子さんの状況をお聞かせください。