「どう声をかければいい?」子どもが学校のことを話してくれないとき、リンカーンのスタッフが大切にしている関わり方【江戸川区・江東区 不登校・行き渋り】

スタッフが子どもの隣に座り、穏やかに話しかけている様子。教室のような堅苦しさではなく、リビングのようなあたたかい空間で。サムネイル用メイン画像

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この記事でわかること

  • 子どもが学校のことを話してくれないとき、どんな声かけが「安心」につながるか
  • 保護者がついやってしまいがちな声かけのクセと、そのかわりになる言葉
  • リンカーンのスタッフが現場で大切にしている「関わりの姿勢」

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「最近、学校のことを何も話してくれなくて…」

そんなふうに感じている保護者の方は、少なくないと思います。何か聞けば黙ってしまう。話しかけるタイミングを間違えると部屋に戻ってしまう。何が正解なのか、わからなくなってきた——。

そのもどかしさは、お子さんを思うからこそ生まれてくるものです。何か力になりたいのに、どう近づけばいいかわからない。そんな板挟みのような気持ちで毎日を過ごしている方に、この記事が少しでも届けばと思います。

「話してくれない」は、信頼していないわけじゃない

まず最初に、一つだけお伝えしたいことがあります。

お子さんが学校のことを話してくれないのは、あなたのことを信頼していないからではありません。

学校がちょっとしんどい状態にある子どもは、自分でも「なぜしんどいのか」をうまく言葉にできないことが多いのです。何が嫌なのか、何が怖いのか——そもそも自分の中で整理できていないから、話せない。それが正直なところです。

子どもが窓の外をぼんやり眺めている後ろ姿。静かで穏やかな雰囲気。「言葉にならない気持ち」を表現するイメージ

だから、「なんで話してくれないの」と焦らなくて大丈夫です。話せないのは、今その子がそういう段階にいる、というだけのことです。

リンカーンの現場責任者・石渡さんも、日々子どもたちと関わる中でこう話しています。

「最初からなんでも話してくれる子は少ないです。でも、毎日ちょっとずつ場に慣れてきて、ふとしたときに言葉が出てくることがある。そのタイミングを急かさないことが、一番大切だと思っています」

保護者が「つい」やってしまいがちな声かけ

善意から出た言葉が、お子さんにとってはプレッシャーになってしまうことがあります。よくある例をいくつか挙げてみます。

「学校、どうだった?」「なんで行けないの?」 お子さんが一番触れてほしくない話題に、直球で切り込む形になりやすいです。責めているつもりはないのに、詰問のように聞こえてしまうことも。

「明日は行ける?」「今日は行ってみる?」 毎日のように聞かれると、お子さんは「答えなければ」というプレッシャーを感じます。「行けない自分」を毎回突きつけられているような感覚になることもあります。

「大丈夫だよ、なんとかなるよ」 これは励ましの言葉ですが、しんどさの真っ只中にいる子どもには「わかってもらえていない」と感じさせてしまうことがあります。

大切なのは、正しい答えを言おうとするより、「この子の気持ちを受け取ろう」という姿勢を伝えることです。

リンカーンのスタッフが大切にしていること

リンカーンでは、お子さんが初めてスタッフと話すとき、学校の話を先に聞き出そうとはしません。

まず「今日どんな気分?」「好きなゲームって何?」「今一番ハマってることある?」——そんな、日常の延長線上にある会話から始めます。

学校のことを話してくれるようになるのは、その子がここを「安心できる場所だ」と感じ始めてから。それまでは、焦らず、その子のペースに合わせて場をあたためていきます。

実際に現場で子どもたちと関わっていると、「この子、少し心を開いてきたな」と感じる瞬間があります。石渡さんはこう話してくれました。

「ある日突然、自分の好きなゲームの話をしてくれることがあるんです。それまでは黙って座っていた子が、『このゲーム知ってる?』って聞いてきたり。家で飼っているペットの話を嬉しそうにしてくれたり。そういう瞬間がきっかけで、ちょっとずつ会話が広がっていく感じがします」

学校のことではなく、その子が好きなものの話。それが心をひらく入口になることが多いのだと、現場にいると実感するそうです。

声かけで意識しているのは、こんなことです。

  • 「話さなくていいよ」という空気をつくる(話せないことを責めない)
  • 「そうなんだね」と、まず受け止める(アドバイスより先に共感)
  • 「一緒に決めます」というスタンスでいる(答えを押しつけず、でも大人がそばにいる)
スタッフと子どもが一緒にボードゲームかプログラミングに取り組んでいる様子。楽しそうな雰囲気で、学校のことは関係なさそうな日常の一コマ

ご家庭でも、すぐに試せることがあります。

学校のことを「聞かない」日をつくってみる。代わりに「今日のご飯、何食べたい?」「最近のお気に入りの動画ある?」「好きなゲーム、何がおもしろいの?」——そんな、何でもない会話を積み重ねていく。それだけで、お子さんが感じる家の空気は少し変わることがあります。

まとめ

子どもが学校のことを話してくれないとき、一番つらいのはお子さん本人であることが多いです。でも、その次に大変なのは、そばで見守り続けている保護者の方です。

何かしなければと思いながら、何もできないような感覚——その焦りは、愛情からくるものです。ただ、今この時期に一番必要なのは「正しい声かけ」より、「あなたのそばにいるよ」という安心感なのかもしれません。

声かけに正解はありません。でも、その子のペースを信じて、一緒に次の一歩を考えていく大人がそばにいることは、必ず力になります。

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