「10年後の自分から手紙が届いたら?」江戸川区・江東区のフリースクールリンカーンが高学年向けに始めた新しい授業 ROUTE LAB.

子どもたちが輪になって話し合っている様子。黒板やホワイトボードに意見が書き出されている雰囲気。温かみのある教室の空気感が伝わる写真

この記事でわかること

  • フリースクールリンカーンが新しく始めた高学年向け授業「ROUTE LAB.」の内容
  • 第1回授業のテーマと、子どもたちから実際に出てきた声
  • なぜ今、学校では教わりにくい「人生を生きる力」が大切なのか

学校がちょっとしんどくなっているとき、お子さんはどんなことを考えているでしょうか。

毎日の過ごし方、これからのこと、自分のこと。頭の中にぼんやりとあっても、なかなか言葉にできなかったり、じっくり考える場がなかったりすることも多いと思います。

フリースクールリンカーンでは2025年6月、高学年以上のお子さんを対象とした新しい授業プログラム「ROUTE LAB.(ルートラボ)」をスタートしました。

これは、教科の勉強とはちょっと違う、「自分の道を考える授業」です。今回は、その第1回の様子と、ROUTE LAB.に込めた想いをお伝えします。

ROUTE LAB.ってどんな授業?

ROUTE LAB.は、高学年以上のお子さんを対象とした、リンカーン独自の教育プログラムです。月に1回程度、継続的に実施していく予定です。

扱うテーマは、算数や国語のような「教科」ではありません。

  • 自己理解(自分はどんな人間か)
  • 自己決定(自分で選ぶ力)
  • 客観視(自分を外から見てみる)
  • 想像力(まだ起きていないことを考える)
  • 試行錯誤(うまくいかなくても、やり直す力)
  • 社会との関わり方(人と、社会と、どうつながるか)

これらは、学校の授業ではなかなか時間を取って学ぶ機会がない、でも生きていくうえでとても大切な力です。

ROUTE LAB.という名前には、「自分の道(ROUTE)を、試しながら(LAB.)見つけていく」という意味を込めています。答えが一つではない問いに向き合う場所です。

「ROUTE LAB.」と書かれたホワイトボードや黒板の文字、または授業中に使われたワークシート的なもの。スクール内の雰囲気が伝わるもの

第1回のテーマ:「10年後の自分からの手紙」

2025年6月に実施した第1回のROUTE LAB.、テーマはこんな設定から始まりました。

「10年後の自分から手紙が届いた。その手紙にはこう書いてある。「ゲームやダラダラばかりの10代を過ごして、今とても後悔している」—— これを受け取ったあなたは、何を思う? そうならないために、今できることは何だろう?」

ちょっとドキッとする設定ですよね。

でも、この問いに向き合ったとき、子どもたちから活発な声が出てきました。

  • 「計算できない大人になったら、後悔しそう。」
  • 「勉強しないで、他責っぽい思考になったらどうなるか…。」

大人が「勉強しなさい」と言って出てくる言葉とは、ちょっと違うと思いませんか。

その言葉を聞いたスタッフは、こんなことを感じたといいます。

> 「学習しないといけないという認識は、自分たちでちゃんと持てているんだ、と感じた瞬間でした。普段の学習支援の場面ではなかなか出てこない言葉で、子どもたちのそういう一面が見えたのが、正直うれしかったです。」

自分ごととして将来を想像したとき、子どもたちは自分の言葉で考え始めていました。誰かに言わされたのではなく、自分で問いを立て、自分で答えを探していく。その過程こそが、ROUTE LAB.が大切にしていることです。

なぜ今、「生きる力」を育てる授業が必要なのか

文部科学省の調査では、2023年度の小・中学校における不登校の児童生徒数は約34万6,000人にのぼっており、増加が続いています。

こうした状況の中で、「無気力・不安」が不登校のきっかけとして多く挙げられており、「やる気が出ない」「なんとなく不安」という状態のお子さんが少なくありません。

そう感じているお子さんに必要なのは、叱咤や正論ではないと、リンカーンは考えています。

必要なのは、「自分がどう生きたいか」を、安心して考えられる場所と時間ではないでしょうか。

学校の授業は、どうしても「正解のある問い」を扱うことが中心です。でも、人生には正解がない問いの方がずっと多い。「自分は何がしたいか」「どんな大人になりたいか」「うまくいかないときにどう考えるか」——こういった問いを、誰かと一緒に考えた経験が、これからを生きていく力になると私たちは信じています。

ROUTE LAB.は、そのための場所です。正解を教える授業ではありません。一緒に考えて、一緒に言葉にしていく時間です。

スタッフと子どもが並んで座り、和やかに話しているシーン。対話の空気感が伝わる自然な雰囲気

これからのROUTE LAB.について

第1回を経て、ROUTE LAB.はこれからも月1回程度、継続して実施していく予定です。

テーマは毎回変わります。「自己理解」「試行錯誤」「社会との関わり方」など、さまざまな角度から「自分の道」を考えていきます。やってみて、話してみて、また考えて——その繰り返しの中で、少しずつ自分の輪郭が見えてくるような時間にしたいと思っています。

ROUTE LAB.に参加するのに、「ちゃんと話せること」や「答えを持っていること」は必要ありません。「わからない」でもいい。「考えたことなかった」でもいい。そこから始まる授業です。

リンカーンは江戸川区の瑞江校と江東区の亀戸校の2校舎体制で、小学1年生〜中学3年生のお子さんを受け入れています。ROUTE LAB.は、学校がちょっとしんどくなっているお子さんにも、安心して参加してもらえる内容を心がけています。

まとめ

フリースクールリンカーンが新たに始めた「ROUTE LAB.」は、高学年以上のお子さんを対象とした月1回程度の授業プログラムです。自己理解・自己決定・想像力・試行錯誤など、学校では教わりにくい「人生を生きる力」をテーマに、答えのない問いをみんなで考えていきます。第1回では「10年後の自分からの手紙」というテーマで、子どもたちが自分の言葉で将来を考える活発な対話が生まれました。

リンカーンでは、ROUTE LAB.を含むさまざまな活動を通じて、お子さんが「その子のペース」で考え、次の一歩を踏み出せる場所を目指しています。「うちの子にも合うかな?」と少しでも気になった方は、まずはお聞かせください。江戸川区・瑞江校、江東区・亀戸校、どちらからでもご相談をお受けしています。

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