この記事でわかること
- 中学生の不登校から高校進学は十分可能で、多様な選択肢があること
- 通信制高校・定時制高校など、お子さんに合わせた進学先の特徴
- 江東区・江戸川区エリアで利用できる支援制度と具体的な進学準備のステップ
中学校で学校がちょっとしんどい状況が続くと、保護者の方が最も心配されるのが「このまま高校進学できるのか」ということではないでしょうか。実は現在、小中学生の不登校は年々増加傾向にあり、お子さんと同じ状況にあるご家庭は決して少なくありません。
大切なことは、中学で学校に行きづらくなったからといって、高校進学の道が閉ざされるわけでは全くないということです。現在は多様な進学先があり、お子さん一人ひとりの状況に合わせて選択できる時代になっています。
中学生の不登校〜高校進学は本当に可能なのか
「うちの子は中学3年間ほとんど登校できていないけれど、本当に高校に行けるの?」
実際にリンカーンでも、このような不安を抱える保護者の方から相談をお受けします。特に中学3年生の保護者から「うちの子は出席日数が足りないから高校進学は無理だと思っている」とお聞きすることがあります。
しかし、通信制高校や都立チャレンジスクール、エンカレッジスクールなど、出席日数や内申点に関係なく受験・進学が可能な選択肢が豊富に用意されていることをお伝えしています。実際に、これまでリンカーンに通っていたお子さんたちも、それぞれの状況に合わせてさまざまな高校に進学されています。
なぜ今、進学の選択肢が広がっているのか
教育機会確保法が2017年に施行され、文部科学省は「不登校は問題行動ではない」という認識を示したことが大きく影響しています。これにより、学校側の受け入れ体制も整備され、お子さんの状況に配慮した入試制度が充実してきました。
選べる進路①:通信制高校という選択肢
通信制高校は、通信を通じて学ぶ高校で、全日制のように毎日登校する必要はありません。学習の中心は自宅での自主学習で、年に数回のスクーリング(登校)や試験への出席が求められる形式です。
通信制高校の特徴
- 面接と簡単な筆記試験や作文のみで入試が行われ、内申点が入学に影響することはほとんどない
- 単位制度のため留年がなく、最短3年間で卒業できる
- 登校のペースも学校によって様々で、スクーリングの日のみ通学する学校や週の登校回数が決まっている学校、自由に登校のペースを決めることができる学校など選択肢が豊富
通信制高校のメリット・注意点
メリット:
- その子のペースで学習できる
- 学校がちょっとしんどい経験がある生徒が多く通っていることから、ベテランの教師が対応をしてくれたり、カウンセラーが常駐していたりと受け入れ体制が整っている学校が増えている
注意点:
- 自分で計画的に勉強を進める必要がある
- 中学校の学習内容が定着していない場合、高校の学習についていくのが難しい場合がある
実際にリンカーンでも、通信制高校に進学した後に「中学の学習についていけていないので、高校の学習についていけない」という相談を受けることがあります。そのため、高校進学前に中学の学び直しをしっかりと行うことが大切です。
選べる進路②:定時制高校という道
定時制高校は夜間などの特定の時間帯に授業を行う高校で、「単位制」と「学年制」の2種類があります。最近では、午前中や昼間にも授業を実施する多部制の学校が増えてきており、複数の部(時間帯)を組み合わせて授業を受ければ、3年間で卒業が可能な高校もあります。
定時制高校の特徴
- 定時制高校の入試は、一般の全日制高校よりも難易度が低く、中には内申書を重視しない学校や、面接・作文のみで入試を行う学校もあるため、学校がちょっとしんどい子でも挑戦しやすい
- 部活動が楽しめる高校が多く、様々な背景を持つ生徒を手厚くサポートする高校が多数あり、学力試験や内申書に関係なく、中学校の基礎学習を重視した授業を行っている高校や学習意欲を重視した入試を採用している高校も少なくない
全日制高校への進学可能性
お子さんの状況によっては、全日制高校への進学も十分可能です。東京都立のチャレンジスクールやエンカレッジスクールでは、出席や成績よりも本人のやる気や人柄、将来への意欲が重視される傾向があります。
チャレンジスクールとは
中学校で不登校や高校で中退を経験した生徒のための、単位制で昼間定時制の都立高校です。入学試験に筆記試験はなく、審査は面接と作文、志願申告書などで実施され、公立高校でありながら、内申点(調査書)は審査されません。
エンカレッジスクールとは
小・中学校時代に力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、社会生活を送る上で必要な基礎的・基本的学力を身に付けることを目的とした都立高校です。こちらも学力検査は行わず、面接、作文、調査書により入学者を決定します。
江東区・江戸川区エリアで利用できる支援
江東区・江戸川区にお住まいの方が利用できる支援制度も充実しています。各区の教育支援センター(適応指導教室)では、学校復帰や進路に関する相談を受けることができます。また、校内教育支援センターも設置が進んでおり、今後も支援の輪は広がっていく見込みです。
進学準備で大切にしたいこと
進学に向けて準備を進める際は、お子さんの今の状況を無理に変えようとするのではなく、その子のペースに合わせて一歩ずつ進めることが大切です。
実際にリンカーンでは、中学3年生が「高校選び」を考える時期として夏休みを大切にしています。この時期に実際に高校見学に行くことで、お子さん自身が進路について具体的にイメージできるようになります。お子さん本人が乗り気でない場合でも、まずは情報収集から始めて、無理のない範囲で一緒に見学に行くことをお勧めしています。
まとめ
中学生の不登校から高校進学への道は、決して険しいものではありません。通信制高校、定時制高校、都立チャレンジスクール・エンカレッジスクールなど、お子さんに合わせた選択肢が豊富に用意されています。大切なことは、お子さんが安心して次の一歩を踏み出せる環境を一緒に見つけることです。
お子さんの将来への可能性は、今の状況で決まるものではありません。その子のペースで、お子さんらしい進路を選択していけば、必ず道は開けます。
フリースクールリンカーンでは、学校がちょっとしんどいお子さんが安心して過ごしながら、一人ひとりに合わせた学習支援を受けることができます。高校進学に向けた準備も含めて、お子さんの「次の一歩」を一緒に考えていきます。江戸川区瑞江校・江東区亀戸校ともに、進路について不安をお感じの保護者の方のお話をまずはお聞かせください。お子さんの状況に合わせて、最適な選択肢を一緒に見つけていきましょう。

