この記事でわかること
- 学校がしんどい子がゲームに向かう理由と、その背景にある心の状態
- 「ゲームばかりで心配」な時期の、親の関わり方のヒント
- 家での過ごし方から「次の一歩」へつながる、焦らない支え方

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「気づいたら一日中ゲームをしている」「昼夜逆転気味で、声をかけても部屋から出てこない」——そんなお子さんの様子を見ながら、このまま続けていいのだろうか と、胸の中がざわざわしている保護者の方は、決して少なくないと思います。
学校に行けていない日が続いて、勉強の遅れも気になる。でも無理に動かして、もっとしんどくなったら……。そんな板挟みの気持ち、すごくよくわかります。
この記事では、「ゲームばかりしている」という状況をどう受け止めるか、そして今の時期に親としてどう関わっていくかについて、フリースクールリンカーンの現場の視点からお伝えします。
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ゲームに向かうのは、心のエネルギーを充電しているサインかもしれません
文部科学省の調査(令和5年度)によると、小・中学校の不登校の児童生徒数は約34万6,000人にのぼり、過去最多を更新し続けています。そのなかで不登校の主な要因として最も多いのが「無気力・不安」です。
「やる気がない」「怠けている」という見た目とは裏腹に、多くの子が心の内側でじっと消耗しているのです。
学校でうまくいかない経験が積み重なった子、何が正解かわからなくて疲れてしまった子、毎日なんとなく「しんどい」と感じ続けてきた子——そういった子がゲームや動画に没頭するのは、「怠けているから」ではなく、傷ついたエネルギーを回復させるための、自然な防衛反応であることが少なくありません。
ゲームの世界には、「失敗しても何度でもやり直せる」「自分のペースで進められる」「努力が目に見えて反映される」という安心感があります。現実の学校生活で感じる「うまくできない」「評価される」プレッシャーとは違う、それが居心地よく感じられることは、ある意味で自然なことでもあります。

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「今のまま続けていいの?」という不安に、正直に答えます
「じゃあ、ずっとゲームし続けていても大丈夫なの?」と聞かれると、「大丈夫です」と手放しに言うのは正直ではありません。昼夜逆転が長期化すると、体のリズムが崩れ、次の一歩を踏み出すときのハードルがじわじわ上がっていくのも事実です。
ただ、ここで大切なのは、「どう止めるか」より「今、子どもがどんな状態にいるか」を見ることです。
学校がしんどくなった子どもには、心のエネルギーの状態によっていくつかの段階があると言われています。最初は心身ともに消耗しきっていて、ゲームや動画でなんとかゼロを保っている時期。そこから少しずつエネルギーが回復してくると、「暇だな」と言い始めたり、家族と話す時間が増えたり、外のことにちょっと興味を示すようになってきます。
ゲームに没頭している今の時期を、「ダメな時期」ではなく「充電している時期」として見ることができると、親の気持ちも少しだけ楽になるかもしれません。
一方的にゲームを禁止したり、無理に取り上げたりすると、「自分を守るものを奪われた」という感覚につながり、親子の信頼関係が損なわれてしまうことがあります。ルールを作る場合は、親が一方的に決めるのではなく、お子さんと一緒に決めることが大切です。
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親が「今できること」——焦らず、でも止まらない関わり方

「どう声をかければいいかわからない」という保護者の方に、現場でよく共有しているヒントをいくつかご紹介します。
① 「何してた?」より「おいしかった?」
ゲームの話題や学校のことを聞こうとすると、子どもが身構えることがあります。まずは日常の小さな会話——今日のご飯、好きな音楽、ゲームの何が面白いのか——から、関係をつなぎ続けることが大切です。親が敵ではなく、味方だと感じられる空気をつくること。それだけで十分な日もあります。
② 生活のリズムは「禁止」より「一緒に」
睡眠リズムを整えようとするとき、「夜何時までにやめなさい」という指示より、「明日の昼ごろ一緒に起きようか」と提案するほうが、子どもにとって受け入れやすいことがあります。終わりの時間より、次に始まることにフォーカスするイメージです。
③ 「将来どうするの」は、今は脇に置く
高学年になると、「このままだと中学どうなるの」という不安が保護者の中でどんどん大きくなります。その気持ちはとても自然です。でも、今のお子さんに一番必要なのは、未来の計画より「今日、安心できたかどうか」かもしれません。まずそこを満たすことが、次への力になっていきます。
④ 一人で抱え込まない
保護者自身が消耗してしまう前に、誰かに話を聞いてもらうことも大切です。学校のスクールカウンセラー、地域の教育支援センター、フリースクールなど、話を聞いてくれる場所は少しずつ増えています。「相談する」ことは、弱さではなく選択肢を広げることです。
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ゲームが、人とつながるきっかけになることもある
リンカーンの現場で関わってきた中で、印象に残っているのが、「ゲームを通して、人と交流できるようになった」という変化です。
最初は家でひとりゲームをしていた子が、リンカーンに来てからも最初のうちはゲームばかり。でもゲームが共通の話題になったことで、スタッフや他の子と少しずつ言葉を交わすようになり、いつのまにか「誰かと一緒にいること」が苦じゃなくなっていった——そんな流れが、現場では珍しくありません。
ゲームは「閉じこもるもの」ではなく、「人とつながるきっかけ」になることがある。そのことを、現場の日々の中で実感しています。
リンカーンでは、プログラミングやゲームを活動メニューの一つとして取り入れているのも、そういった経緯からです。「ゲームしか興味がない」状態から来たお子さんが、それをきっかけに少しずつ外の世界に向いていく、というのは決してめずらしいことではありません。
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まとめ
「ゲームばかりしている」という状況は、保護者にとって不安で、もどかしいものです。でも、それがお子さんの今の精一杯のサバイバルである可能性があります。
焦って変えようとするより、まず今のお子さんの状態を受け止めて、関係をつなぎ続けること。それが、次の一歩への土台になっていきます。「いつ動き出せるか」ではなく、「今日、ちょっとでも安心できたか」を積み重ねていく日々を、一緒に歩んでいきましょう。
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フリースクールリンカーンでは——
江戸川区(瑞江校)・江東区(亀戸校)で運営しているフリースクールリンカーンは、学校がちょっとしんどい小学生・中学生が、その子のペースで安心して過ごせる場所です。居場所としての安心感と、学習サポートの両方を月額定額制でご利用いただけます。「まずうちの子の話を聞いてほしい」という段階からで大丈夫です。まずはお聞かせください。